こんにちは!アメリカ屋ジェネラルガーデン店の松ちゃんこと松本拓次です。
ご好評の前回に引き続きインタビュー企画第2弾です!
今回も岡本先生のお話をしっかりとお伝えいたします。
今回は今期新たにスタートしました”60~70年代カウンターカルチャーコレクション”から2品番をピックアップしました。
JUNGLE FATIGUE JACKET “DMZ”
¥49,500(with TAX)
60年代から主にベトナム戦争にて採用されたジャングルファティーグの最初期型をリプロダクト。
カスタムデザインはジョン・レノンがライブ等で着用していたミリタリーシャツに施されていたデコレーションを元に再現されています。
SHIRT MAN’S COTTON SATEEN OG-107″GRATEFULL DEAD”
¥39,600(with TAX)
60~70年代に幅広く採用されていたOD-107ユーティリティシャツをベースに、当時のアメリカを象徴する伝説のサイケデリック・ロックバンド”グレイトフル・デッド”をモチーフとしてカスタム。
同バンドの代表的アートワーク”ダンシング・ベアー”が左胸に刺繍ワッペン、背面にプリントカスタムで表現されています。
それでは岡本先生の所にお話を伺いに行ってまいります!
松ちゃん:
岡本先生、こんにちは!本日もよろしくお願い致します。
岡本先生:
おー、松ちゃん!グレイトフル・デッドのシャツ着てくれているね。
松ちゃん:
もちろんです!大好きなデザインだったので。入荷してからお客様にも大変ご好評ですよ。
岡本先生:
それは何よりだよ。それじゃー早速一緒に写真撮影だ。
松ちゃん:
それではお話をお伺いさせていただければと思います。
今回新たに「60~70年代カウンターカルチャーコレクション」がスタート致しましたが、そもそもカウンターカルチャーとはどういう文化だったのでしょうか?
岡本先生:
そうだねー、まずは知ってほしいのは当時の主流っていうのが大衆文化であるメインカルチャーや金持ちのものだったハイカルチャーだったってことだね。
例えば音楽で言えばクラシックミュージックみたいなものかな。
これに対抗して生まれたのがカウンターカルチャー(対抗文化)だよ。
マイノリティーや豊かじゃなかった若者達に愛され、自分達の路線を自ら切り開いていく欧米らしい文化だったんだ。そしてそれがヒッピームーブメントに繋がっていく。
松ちゃん:
なるほど!ヒッピーですね。
しかしそれがどの様にミリタリーの世界に繋がるのですか?
岡本先生:
ベトナム戦争の存在だね。
40年代の第二次世界大戦や50年代の朝鮮戦争の時とは違う所が多かった。60年代のアメリカは様々な自由を感じる便利な時代に進歩していって、皆が自由に主義・主張をアピールできる時代だった。
しかし、ベトナム戦争が長引いてくると民間人が徴兵されるようになってくる。そうすると平和な日常を送っていた若者達がベトナムでカルチャーショックを受ける事になる。目の前で無残にも人が死んだりしてね。
松ちゃん:
ベトナム戦争は極めて過酷な戦いだったと聞いたことがあります。
映画等でよく描写されていますね。
岡本先生:
そう!特にベトナムではジャングルでのゲリラ的な攻撃にアメリカ兵は苦しめられていた。それによって精神を病んでしまった兵士が凄まじく多かったんだ。そして帰還後に戦場の悲惨さを周囲の人間達に語り継いでいく。それをミュージシャン達が耳にして、反戦のメッセージを音楽にのせて皆に伝えていったんだ。
松ちゃん:
それがカウンターカルチャーなんですね!
岡本先生:
そうだよ松ちゃん。ジョン・レノンもアメリカ軍帰還兵からミリタリーシャツを譲り受け、それを着て平和を音楽にのせて訴えた。
こうして”反戦”と”ミリタリーウェア”という相反する2つが結びついていったんだ。
松ちゃん:
なるほどー、混乱の時代だからこその文化ですね。
岡本先生:
興味深いでしょ!だから今回はプリントTシャツ等も含めて幅広く商品展開して、この時代や文化を掘り起こしてみたかったんだよ。
松ちゃん:
ありがとうございます。ところで岡本先生。昔ヒッピーと一緒に旅をしたことがあるって伺いました。どのような旅だったのですか?
岡本先生:
そうなんだよ松ちゃん。
1977年頃、ワシが24、5歳だった頃にアメリカでフライトジャケットを探す旅をしていた時の話だよ。ビルという名のサーファーでヒッピーのアメリカ人と一緒に旅をしたんだ。
でっかいバックパックを背負ってね。映画の「Easy Rider」みたいな旅だったよ。
古い軍物が集まっていると噂されていたサンフランシスコから北に行った所のとある村に向かったんだ。そこが実はヒッピー村でね!
良いフライトジャケットには巡り合えなかったけど、暫く滞在して良い思い出ができたよ。
松ちゃん:
当時の本物のヒッピー達はどのようなルックスでしたか?
岡本先生:
み~んなヒゲもじゃだったよー
カッコいい納屋みたいな建物に住んでてさ。それでね、これも興味深いんだけどヒッピーの嫁さんは皆東洋人だったよ!ジョン・レノンみたいに。
松ちゃん:
わー、それは興味深い!
最後にお伺いします。毎シーズンアウターを中心にエレガントなカスタムデザインをリリースしているトイズマッコイですが、豪華なワッペンワークが魅力のひとつだと存じますが、ワッペン制作に関して拘りなどありましたらお教え下さい。
岡本先生:
面白いもので刺繍ワッペンていう物もその時代時代によって針の入れ方や質感が違うんだよ。
うちはそれも研究して作っているよ。50年代の物は50年代のやり方に、70年代の物は70年代のやり方に近づけられるように再現しているんだ。
特に気を遣っているのは刺繍糸の色だね!ちょっとあせた雰囲気をイメージさせるために、まろやかな中間色を使っているんだ。
この辺のバランスは習って出来るものじゃないんだ。感覚とかセンスによるものだね。
そういう理由でうちのワッペンは抜群の雰囲気で仕上がってるんだ。
松ちゃん:
なるほど!そのような拘りもあったのですね。
今回も勉強になる沢山のお話をありがとうございました。
次回もぜひよろしくお願い致します。
岡本先生:
いやいや、松ちゃん。若い頃の懐かしい思い出がよみがえってワシも楽しかったよ。
また次回も楽しみにしているよ!
最後に今回ご紹介のアイテムを取り入れたアメリカ屋おすすめコーディネートをご紹介致します。
STYLE1
ヘンリーネックT
ENTRY SG
¥6,710(with TAX)
ペインターパンツ
Lee
¥13,200(with TAX)
キャップ
私物
シューズ
私物
STYLE2&3
Tシャツ
GOOD ON
¥5,390(with TAX)
ショートパンツ
GRAMICCI
¥9,680(with TAX)
キャップ
私物
シューズ
私物
シャツ
TCB jeans
¥15,950(with TAX)
オーバーオール
TCB jeans
¥22,000(with TAX)
ハット
私物
シューズ
私物