皆さんジーンズを穿かれていますか?レプリカジーンズの中でも色落ちに定評のある
ドゥニーム。
今回はドゥニームの色落ちに隠された、3つの秘密について迫りたいと思います。
Denime(ドゥニーム)とは
Denime(ドゥニーム)は1988年、デザイナー 林 芳亨氏により創設
現在では入手する事が難しい50~70年代の旧き良き時代のヴィンテージジーンズを、日本製にこだわり、当時の雰囲気をできるだけ忠実に再現したレプリカジーンズブランドです。
創業時からの経験を積み重ね、生地や染め、縫製にこだわりを持ち、ドゥニームのジーンズは作られています。
ブランド名である「ドゥニーム」の由来はデニムの語源と言われる
「セルジュ ドゥ ニーム」から引用しています。
ニームはフランスの地名であり、古くから繊維産業が発達していて織物の町として知られています。
そこで誕生した丈夫な綿織物が「セルジュ ドゥ ニーム」と呼ばれました。意味はニーム地方の織物です。
そして「セルジュ ドゥ ニーム」がアメリカへ渡り、現在はデニムと呼ばれるようになっています。
ドゥニームの魅力は何と言っても濃淡がはっきりとした、よりヴィンテージに近い色落ちになります。
実際に店頭でジーンズ好きの方に色々と話をさせていただくと、多くの方がたくさん穿いてきたジーンズブランドの中で、やはりドゥニームの色落ちは一番良いという話題になります。
ドゥニームがジーンズ作成の際にテーマにしているのは
『デニム本来の立体感のある色落ち』
このテーマを実現するためにドゥニームが、どのような箇所にこだわり取り組まれているのかを皆様にお伝えしようと思います。
秘密その1 生地
ジーンズの色落ちの仕方に大きく関わるのが生地になります。
綿はしっかりとしたハリコシ感のある短繊維綿として知られるアメリカンコットンをベースとして調合されたオリジナル混綿糸を使用しています。
綿から糸を作る紡績という工程では、ムラ糸を作るうえでは欠かせないクラシックな紡績方法を使用しています。
さらに、強めの撚りを入れることによりガシッとした穿きごたえある質感を実現しています。
また、生地を織り込む際にはタテ糸だけテンションを緩めていて、ヨコ糸を増やすことにより、強いザラ感が出て、破着込むほどに肌に馴染み、経年変化がより楽しめます。
秘密その2 染色
次に染色方法について、(色落ちの風合いや速さを左右するタテ糸の芯白性)ヴィンテージの様な色落ちを表現するために芯白性が高くなるよう、原綿・撚り方にこだわり染色されています。
※芯白性とは・・・
インディゴ染料は色素が定着しにくいため、濃いインディゴブルーにするために何度も染料が入った浴槽に潜らせます。
これにより、染色された糸の断面を見てみると、糸の芯まで染められていないことがわかります。
これを芯白と言います。
そのため、デニムは色の表面が落ちると糸の芯の色が浮かび上がるようになるのです。
よく擦れる部分と擦れにくい部分のメリハリが効き立体感のある色落ちが実現されます。
秘密その3 縫製
縫製ではバックポケット部分などを縫う際、あえて生地を余分に取ることにより、穿き込むほどに自然な色落ちのアタリがでるよう工夫されています。また、縫製糸も色落ちする綿糸にこだわり、ヴィンテージジーンズに使用されていた綿糸を徹底的に研究し開発された糸を使用しています。
色落ちしたときに当時の雰囲気が出るように細工されています。
以上のようなこだわりからドゥニームの特徴である綺麗で立体感のある色落ちが生まれます。
ドゥニームは昨年から創業30周年を迎え、創業当時の生地や縫製、パタンナーなど製作に携わっていた人たちを集め、当時と同様の製法とデザインを再現しています。
色落ち検証
実際にスタッフがドゥニーム66モデルを1年間着用した色落ちになります。
どのような色落ちになるか見てみましょう。
アタリやヒゲをつけることにこだわらず、綺麗なインディゴブルーの色落ちを楽しみたいということで、洗濯頻度は2週間に1回とこまめに洗濯し穿いた色落ちになります。
洗濯後、乾燥機を使用しているため、捻じれやサイドシームのアタリ・パッカリングがはっきりと見えます。
さらに穿き込むと、より色が落ちていきヒゲやアタリ部分の濃淡が出ていくのが楽しみですね。
いかがでしたでしょうか。
ドゥニーム特有のヴィンテージに近い色落ちは、生地・染色・縫製と各工程のこだわりが集約され、生産されていることがわかりました。
是非一度足を運んでいただき、ドゥニーム独特の経年変化をお楽しみください。