元々は労働者のためのワークウェアとしてスタートしたBarbour。
環境や天候を考慮した製品は、その品質からロイヤルワラントの栄誉にあずかり現在も3クラウンを維持しています。
イギリスらしいクラシックなワークウェアは、オン、オフともに使え、日本人の体型に合わせたSLシリーズの登場により、その人気は不動のものとなりました。
そのBarbourの人気モデル、BEDALE(ビデイル)とBEAUFORT(ビューフォート)を比較、検証していきます。
Barbour(バブアー)とは・・・
1894年にJohn Barbour(ジョン・バブアー)氏によりイングランド北東部サウスシールズで創業されました。
北海の不順な天候の元で働く水夫や漁師、港湾労働者に向けてオイルワックスで生地をコーティングし、防水や防風機能を実現させた「ワックスドクロス」を提供したことがバブアーの始まりです。
ワックスドジャケットは耐久性が高く、創業当時から現在に至るまで、バブアーの名品として知られています。
それでは、本題のバブアーの人気モデルBEDALE(ビデイル)とBEAUFORT(ビューフォート)の違いを比較します。
こちらの二型は1980年代に誕生していますが、開発された背景が異なります。この背景によるディティールの違いを「着丈」「袖口」「裏地」「後ろ身頃のデザイン」に注目して見ていきましょう。
<開発背景>
「ビデイル(写真左)」は1980年に乗馬用のジャケットとして開発されました。
特徴は馬に跨り易いようにサイドベンツが設けられ、やや短めの着丈となっています。
「ビューフォート(写真右)」はビデイルに続き1983年に狩猟用として開発されました。
背面にあるハンティングで捕らえた獲物を入れるゲームポケットや、ビデイルに比べやや長めの着丈が特徴です。
どちらのモデルも腕の動きを妨げる事が無いようにラグランスリーブとなっています。
<着丈の違い>
※モデル167cm 63kg 着用サイズ:36
2モデル共にオン/オフ兼用できる汎用性の高いモデルになりますが、着丈の違いで見た目の印象が変わります。
「ビデイル」は、お尻が隠れる程度の長さで、軽快でスッキリとした印象です。
対し「ビューフォート」の着丈は太もも辺りまであり、クラシックで重厚感があります。
スーツやジャケットの上に合わせても裾が出ない丈感です。
店頭で多くのお客様が検討され決め手となっているのが着丈で、バブアーは用途や、着合わせによってモデルを選べるのも魅力です。
<袖口比較>
「ビデイル」の袖はニットリブ仕様。乗馬の際に風が袖から侵入することを防ぐための作りになっています。
「ビューフォート」の袖はスナップボタンにより、開閉可能な仕様です。狩猟時に直ぐに腕をまくれるようにするための機能です。また、ジャケットを中に着ている際に袖のごわつきを和らげる理由もあります。
<裏地>
2型とも裏地の柄はタータンチェックで同じですが僅かに違いがあります。
「ビデイル」は、下の方が無地のナイロンになっています。
乗馬用として開発されているため、裏地の擦れが多いウエストラインに滑りが良い高強度のナイロン素材を使用しています。
このような細かなディティールも長く使い続けられる理由の一つに挙げられます。
「ビデイル」に対し、「ビューフォート」は、裾まで綿のタータンチェックで仕立てられています。
<後ろ身頃のデザイン>
「ビデイル」は前述したように英国調のテーラードジャケットなどに見られるサイドベンツがあります。
乗馬時に裾が邪魔にならないように設けられたものですが、バイクに乗る際も同様に活用できるディティールです。
本来の用途(獲物を入れる)で使用する事はあまりないと思いますが、「ビューフォート」のゲームポケットは大容量で、新聞や雑誌、普段カバンに入れて持ち歩く小物やガジェットなどを入れたりと、使い勝手の良いポケットです。
<レギュラータイプとSLタイプの比較>
バブアーのサイズ規格にはレギュラータイプとSLタイプの2種類あります。
イギリスで生まれたバブアーは欧米人に合わせたサイズが基本となり、レギュラータイプはそのサイズ規格を踏襲しています。
SLタイプは日本人の体型に合わせてサイズを調整し、現代的なスリムシルエットにした型になります。
レギュラータイプを日本人の私達が着ると少しゆったりとした着用感で、身長があり体型がスリムな方は理想のシルエットとズレが生じてしまい、諦めるという経験があるかと思います。
そんな悩みをSLタイプが解決してくれます。
それでは、「ビデイル」のレギュラー、SLと「ビューフォート」のレギュラー、SLをそれぞれ比較していきたいと思います。
ビデイル
※モデル167cm 63kg 着用サイズ:36
比較して一番分かり易い点は肩から袖口にかけての太さの違いです。
SLタイプは袖を細くすることにより、肩周りのゆとりが減り、ジャストなサイズ感で着用し易くなっています。
ビューフォート
※モデル167cm 63kg 着用サイズ:36
こちらも同様に、身幅や袖がスッキリした印象で、レギュラーよりタイトなシルエットなのが分かります。
今回、バブアーの人気モデルである「BEDALE(ビデイル)」と「BEAUFORT(ビューフォート)」、2種類のサイズ規格レギュラータイプとSLタイプの比較をさせて頂きました。
ビデイル、ビューフォートどちらのモデルも汎用性が高く、クラシックな英国スタイルや、アメカジスタイルなど、様々なスタイルに合わせられると思います。
レギュラータイプとSLタイプに関しては、元々の武骨なイメージがお好みであればレギュラータイプを、洗練されたシルエットがお好みであればSLタイプをお勧め致します。
皆様はどちらのモデル、サイズ規格がお気に召したでしょうか?
当店ではこれらのモデルを色・サイズ共に幅広くご用意しておりますので、ご検討ください。
この件に関するお問い合わせはこちらまで
アメリカ屋 上野店
電話番号:03-3831-2531
GENERAL GARDEN(ジェネラルガーデン)
電話番号:03-3831-2448
バブアーの商品はネット通販でもお買い求めいただけます。
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